パイロットの新型ゲルインクボールペン「CHOOSE」。曲線を減らしてシンプルにしつつもかわいらしいキャップのデザインがきれいです。クリップの付け方もシームレスで思い切ったなぁ〜という印象。太さを表す数字ではなく色名をどーんと書くあたりが新しいです。
ただ、せっかくキャップやカラー展開をがんばったのに本体がのっぺりでグリップ感も何もない感じになっていて、投げやりに手抜きされてるのが困ったところ。ここまで不自然に滑って扱いにくいペンを使ったのも久しぶりのような気がします。ラバーグリップを使わないなら使わないなりのやり方があるはずなのに。しかもその手段を知らないメーカーではないはずなのに。部分的にどんなにがんばっていても、こういうところで手を抜かれるとがっくりきます。
営業分野からコストがどうとか文句が付いた…とよくある想像をしてみるにしても、日本を代表するほどの歴史ある国産メーカーの製品としてこれでいいのでしょうか?リフィルはそこそこ、ラインナップは満足、キャップは満点なだけに、もうちょっと何とかしてほしいものです。パイロットは他のメーカーをどんどん引っ張るくらいじゃないと張り合いがないですよ〜。