文房具にこだわりのある方ほど「書きやすさ」を求めてか、手帳にはレギュラーサイズのしっかりとしたペンを入れている方が多いようです。文房具好きは手帳もこだわってるわけで、こちらもこだわって重装備。どこの世界もマニアは重装備なのです。(もちろん書いてる本人も例外ではありません。)
そんな中、隅の方に追いやられてしまいがちなのが手帳用のボールペン・シャープペン。確かに書きやすさでは引けを取ってしまうかもしれませんが、その奥底に眠るミニマムビューティーの世界はあなどれないものがあります。
パイロットの「couleur」割と新しめの新製品です。ざらざらの感触とほど良い重量が高級感を出しています。このまま大きくして「couleur DX」なんて出してくれるといいのになぁ。
続いてはセーラー万年筆「S-2」。こちらもざらざら+細身でシックな雰囲気になっています。ばねの反発力で跳ねるようなノック感も好みですが、芯の繰り出し量がやや多めなのが気になります。
(追記 : 写真は旧モデルで、現行モデルは先端の形が円錐形になっています。ばねの反発、繰り出し量は普通っぽく改善されてしまったようです。このクセモノっぽさが好きだったんだけどなぁ。)
ゼブラからは「TECHNO LINE EX」というのが売り出し中。樹脂製の軽量級でツルツルしてます。グラデーションのかかった塗装が今風というかパイロット風なので、若い世代を意識してるのかな?というところです。
あえて横から撮影。トンボ鉛筆のひきょうもの「ZOOM 606 sh」です。軸の厚みはわずか2.8mm。手帳のポケットにすっぽりでペンホルダーいらずの意欲作。現在製造していないのが惜しいです。
ラストはナバデザイン(NAVA DESIGN)の「Minipencil」。消しゴムは付いてませんがツルツルの黒軸とつや消し銀の組み合わせがキレイです。ペン先の形にヨーロッパを感じます。
書きやすさの追求の裏に、待っていたのは小さな世界。まじまじと5本ながめてると、円錐一辺倒で終わらないペン先、細くても持ちたくなる軸の素材、クリップの形、ロゴの配置に至るまで、一般的な筆記具とはちょっとだけ異なった考え方でしっかり作り込まれてるのがおもしろかったりします。「コンパクトだからできること」を考えて、割り切って使う方がいいのかもしれませんね。
ミニ文具の次に「筆記具の忍者」。小型を極めた手帳用シャープなんていかがでしょう?