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□ 鉛筆の友・キャップ編 におたよりいただきました。

 まずは1通目。「埼玉県 M・Sさん」からのおたよりです。

> 鉛筆のお供にキャップと補助軸とありましたが
> 私は鉛筆キャップの延長線上いわば進化形が補助軸であると考えています。

 補助軸にキャップの役割を。実は試したことがありませんでした。

 着脱ごとに「締める」という回転動作が必要となるので、鉛筆キャップと比べると動作の分だけ敷居の高さがありますが、その分しっかりと先端を保護できるのが補助軸キャップの良いところ。鉛筆をペンケースに入れず、単体で持ち運ぶ場合にも良さそうです。

 キャップと補助軸、どちらも良さがあるので優越は付けられません。そういう面では「重装備の法則」とどこか似たものがあります。気軽さを求めるならキャップ、確実さを求めるなら補助軸と、みなさんの使用スタイル、デザインのこだわりでいろいろ試してみるのも良いでしょう。リバーススタイルの見慣れない形もよく見るとキレイに見えるかな。

STAD 補助軸 RH-004+MARS LUMOGRAPH

 補助軸も昔ながらの金属製だけではなくいろんな製品が発売されていて、金属製のツルツル補助軸がアレルギーだった人にとってもだんだんと選ぶ楽しみが見えてきました。あとは、国産メーカーからも手触りの良い木製補助軸のラインナップを期待したいところです。


 続いて「埼玉県 筆おろしさん」からのおたよりです。

> 鉛筆の太さの違いについておしえて下さい。

 あまり知られていない事実なのかもしれませんが、三菱鉛筆、トンボ鉛筆などの国産の鉛筆とステッドラー、スタビロなどの海外製の鉛筆を比べると、海外メーカーの鉛筆がわずかに細くなっています。

 一般的な六角形の鉛筆を数種類用意して直径を計ってみたところ、国産メーカーは平均7.8mm、海外メーカーは平均7.4mmと差は0.4mmほど。一般的なシャープペンの芯1本分にも満たないくらいの差でしかありません。しかし、この0.4mmの差は思ったよりも大きく、前回紹介の「普通の鉛筆キャップ」に海外製の鉛筆を入れると、ストーンと芯が飛び出してしまいます。

芯が飛び出す普通の鉛筆キャップ

 しかし、クツワ製、サカモト製共に市販品はしっかり対策が考えられてました。鉛筆のオマケ「普通のキャップ」との格の違いを見せつけてます。飛び出した姿もどこか愛嬌があっておもしろいと言いつつ…がんばれ、普通のキャップ!

 三菱鉛筆製の色鉛筆「uni COLORED PENCIL(ユニカラー)」はさらに太く、約8mm。リラの木製補助軸「PRO NATURA」に入れたかったのですが、太さがネックで叶わぬ願い。補助軸については柔軟に作られていることが多いためこういうケースは少なく、あまり神経質になる必要はないとは思いますが、「ちょっとだけ違うんだよ」ということを頭の片隅に置いておくといいのかもしれません。

uni COLORED PENCIL+PRO NATURA


 M・Sさん、筆おろしさん、楽しいおたよりありがとうございました。

 いただいたおたよりの分だけ、これからもゆっくりがんばろうと思ってます。

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