プラチナの「ZeroShin (MZA-100)」。今回はロゴの位置に注目です。
書き始めの持ち方は人によって様々ですが、こだわる人の場合はクリップを自分側に向ける人と、ロゴを自分側に向ける人に分かれるのではないでしょうか?個人的にはクリップを背負うような形で上にして、ロゴが見える位置から書き始める安心感というのが心のどこかにあるような気がします。
そんな安心感を求めていつものように持ってみると、ロゴが消えたような感覚になってしまいそうなペンに出会うことがあります。文字での表現が難しいのですが、ロゴを基準にクリップが下に伸びているようなスタイル。シャープペンはいろいろ持っていても、このスタイルのシャープペンは数えるほどしか見つかりませんでした。
トンボ鉛筆「Dimple III」。丸くへこんだ穴がDimpleシリーズの特徴です。トンボ版「TikkyII」にはもう一歩何かが足りない気がしますが。樹脂チャックなので、シャープペン特有のカチカチ音も控えめになってます。
コクヨ「FITCURVE」。ほどよく太い凸型のグリップとバランスの良さで、太軸の中でも扱いやすい名作と思ってます。製造時期によって口金が2種類あるらしく、こちらは先端が3つに割れた初期型タイプ。先端でがっしりと芯をホールドしてます。
(追記 : 現行型のスライドパイプと、固定パイプ、トップチャックの3種類らしいです。)
オート「PROMECHA POCKET」。口金ごとダイナミックに繰り出されるアクションが楽しいダブルノックなのですが、オートがやるとギャグにしか思えないのが不思議です。いや、そのわざとらしさ加減がまた好きなんですけどね。
ゼブラ「Rubber 101」。まっすぐ・正直・全身ラバーが持ち味です。「Rubber 101」に限らず、「AS」「MR」「SACCO」シリーズなどなど、この時期のゼブラにはこのスタイルが多いんです。そう、ゼブラはこの時期が一番好きでした…。
プラチナの低価格シャープペンは一見すると無個性に写ってしまいますが、「ZeroShin」「GLAMOUR」シリーズなど、多くのモデルでこのリバーススタイルを貫いていて、ひそかなる頑固さを感じることがあります。クリップが反対方向に伸びているだけでも、気分はだいぶ違うものです。変則でひねくれた、たくさんありそうなのに実は少ない…身近なマニアックの世界もたまにはいいのかもしれませんね。
このスタイル、不思議と海外製が見当たらないんです。どこかにあるのでしょうか?