我が家ではもうひとつのグリーンが、思わぬ活躍を見せています。
デンマーク、リネックス（ライネックス）社の2mm芯ホルダー「LH 1000」です。LINEXといえば定規でご存じの方もいらっしゃるのでしょうか。重厚で風格のあるファーバーカステルの深緑と比べ、こちらは新緑のような緑で明るくすっきりした色合いが美しいです。
長さ14.7cm、軸径8mm、重さ約16g。おおざっぱに言うとステッドラー「780C」と「925 25 20」の中間くらいの感覚です。ただ、よく店頭に並んでる定番芯ホルダーとは異なった「しっかり感」がどこかにあるような感じで、ぐらつきもなく楽に使えます。長い先端部、長いローレット、長いノック部、外せるクリップ、そして極めつけは濃さ表示。かつてのハイユニホルダーにどこか似ているような余裕の風格さえ感じ取れます。
ハイユニホルダーの重心はやや前にあるのですが、「LH 1000」はほぼ中心にあるので、重さに慣れることができるなら無理がなく自然なバランス感覚で扱うことができるのが良いところ。そんなに激しい重さでもないので比較的慣れやすいと思います。先端部の存在感こそハイユニホルダーに押されてますが、特殊なギミックはないながらも洗練されていて、目立たない外見とは裏腹に基本的なところからしっかりしてます。
1600円というやや高めの価格、外すとはめにくいキャップ、はがれやすいロゴが気になるところ。個人的にはあまり気になりませんでしたが、樹脂軸のざらざら感、傷の入りやすさも難点になってしまうかもしれません。ロゴは打ちっ放しでそっけない感じなので、個人的にははがれても気にならないくらいに思ってます。良い意味で裏切られた芯ホルダーの1つで、芯ホルダーに対する印象を改めさせられた面も大きいです。マニアのコレクターズアイテムにしておくにはもったいないですよ。
芯ホルダーはシャープペンと比べて芯径が太い分、書き味が中に入ってる芯に左右されやすいという特徴があります。芯ひとつで印象がガラリと変わることもありますので、購入の際は替芯もご一緒に検討されてみてはいかがでしょう…なんて、たまには宣伝もいいですよね。
文房具店の店頭ではなかなかお目にかかれないと思います。ネット通販での購入が便利です。