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□ パイロット「FRIXION ball」

 フリクションといえば、あのフリクションです。お値段200円(税抜)。

パイロット「FRIXION ball」

 カタカナで書くと「フリクションボール」。名前からもわかるように、軸後端のラバーでこすると、熱で色が消える逆あぶり出し蛍光ペン「FRIXION」こと「フリクションライン」のゲルインクボールペン版です。

キャップ・ペン先

 見た目としてはフリクションラインのキャップをちょっと長めにしたような感じで、キャップから上の形はよく似てます。今回はパイロットお得意のラバーグリップもしっかりと装備。そんな細かなことよりもグッと目を引くのがこの模様。

グリップ・模様

 フリクションラインが「宇宙旅行」だとすると、フリクションボールは「異星人遭遇」。何とも不思議と言うよりは不気味と言ってしまった方がいいくらいのアートワークなので、好みが分かれそうなところではないかと思います。このデザインが好みかどうかは別にしても、バーコードが見た目をさえぎってしまいデザインを損ねているのは極めてもったいないところ。安いからってそういうところで手を抜いてはデザイナーさんがかわいそうです。

6色模様

 「D-ink」や「e-gel」のようなゲルインクの従来型消せるボールペンのように、ちょっとした摩擦で消えることがないですし、油性版消せるボールペン「EraserMate」と比べると、ゲルインクならではの書き味のなめらかさ、色の濃さがうれしいところ。熱で消すのが基本なので消しカスもほとんど出ないという、まさに新世代の消せるボールペン。ゲルインクとしてはやや太めの0.7mmなのもあってか、書き味は意外とサラサラしていて、軸の模様は異星人遭遇でも使い心地としては満足してます。

 色はブラック・ブルー・レッド・グリーン・ピンク・オレンジ・ライトブルー・バイオレットと、先行販売時よりピンクとオレンジが増えて8色になりました。発色としては消せるボールペンの大ヒット製品「D-ink」と同じくらい淡い感じになってます。色が濃いせいか、後のラバーでこすってもやや残る感じがあり、フリクションラインほどきれいには消えないのと、耐水性がないのでハードには使えないのがちょっと残念なところですが、そのあたりは後続の製品に期待しましょう。

リフィルと先端部分

 リフィルは取り出せるので、こだわる方は他の軸に入れてみるのも楽しいと思います。参考書に、ノートに、地図に。何年も残ってる必要はないながらも、少なくとも記憶している間は残っていてほしい場面など。使い道をいろいろ考えるだけでも楽しいボールペンです。

「remove by friction」の文字と「G-knock」

 「remove by friction」

 もしノック式バージョンが出るなら、ラバーは先端にあると楽しそうな予感がします。

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